- 2024.5.13(月)〜19(日)
- 12:00〜19:00 最終日〜17:00
3年ぶりの東京での個展。
まわりの人たちのおかげで
思い掛けず出来ることとなりました。
また会場一杯、花を咲かせます。
私の墨の世界を見てやってください。
花咲爺 晴樹
毎年、花を咲かせにきてくれていた森田さんだったが、コロナ禍では大阪から出て来られず3年を跨いだ。
まだ日本橋東急があった頃だから、1997年(画廊開業の年だ)。臨済宗専門道場に納める障壁画の発表のため百貨店美術画廊で個展中の森田晴樹画伯が突然訪ねて来られた。
お噂では御酒を相当嗜まれると伺っていたので、一応「お茶」or「お酒」?とお尋ねしたところ.涼しい顔で「ビールがええなぁ」と宣った。即座に酒屋に買いに走りご希望を叶えてあげたところ、本来居なければいけない百貨店には行かず、延々と画廊に居続け、そして今に至っている。
墨、胡粉、金泥ーこの三点だけで描く作品は年齢を加える毎に柔らかく静かな品を湛えるようになった。若い頃の、エネルギーが迸り怖いような迫力は奥に潜め、画廊は今、睡蓮の池となって観る人を瞑想の淵に誘う装置と化している。
京都府立文化芸術会館で昨年から開催されている大作だけの展覧会・「アーティストグループ現生」の出品作5メートルの「蓮池」である。